9月/月白のひかり

今月の暦と季節のめぐり

まだ残暑は厳しく、昼間の空気には夏の熱がこもっています。
けれど、ふと夜更けに目をやれば、白く淡い月の光が差し込む。
その光は、容赦のない暑さで疲れた心をすっと冷やし、
「もうすぐ秋がやってくる」と囁いてくれるようです。

月白(げっぱく)とは、夜明け前の月明かりの色のこと。
深い夜の闇と、まだ見ぬ朝の狭間に広がる、透明な光です。
9月はまさに、夏と秋の狭間。暑さと涼しさの境目にあるこの季節だからこそ、
月の白いひかりが私たちに静かな安らぎをもたらしてくれるのかもしれません。

◆ 七十二候の移ろい(9月)

白露(はくろ) (9/7頃〜11頃)
 草露白(くさのつゆしろし)・・・ 草の葉に置いた露が白く光る

白露(中) (9/12頃〜16頃)
 鶺鴒鳴(せきれいなく)・・・ 鶺鴒(セキレイ)が鳴き始める

白露(末) (9/17頃〜21頃)
 玄鳥去(つばめさる)・・・ ツバメが南へ帰っていく

秋分(しゅうぶん) (9/22頃〜26頃)
 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)・・・ 雷が鳴り響かなくなる

秋分(中) (9/27頃〜10/1頃)
 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)・・・ 虫たちが土に入り扉を閉じる

秋分(末) (10/2頃〜6頃)
 水始涸(みずはじめてかる)・・・ 田畑の水を干し始める

今月の天体・暦

9/18 乙女座新月:整理・健康・生活習慣の見直し

9/23 秋分:陰陽のバランス、ターニングポイント

9/29 牡羊座満月:新しい挑戦や自己表現に光

満月新月の占星術的なメッセージはnote.comに書いていきますので、その時期にご覧ください。

からだの整え

まだ残暑の厳しさが残る一方で、朝晩は涼しさを感じやすくなり、体調を崩しやすい季節です。
冷たい飲み物や食べ物で夏に疲れた胃腸をいたわり、温かい汁物や根菜を少しずつ取り入れて、秋の体に切り替えていきましょう。
秋分は「陰」と「陽」のバランスが整う節目のとき。
生活リズムを整え、深呼吸や軽いストレッチで心身を真ん中に戻す意識が、運気をすっと澄ませてくれます。

暮らしの知恵

9月は昼夜の気温差が大きく、体調や気分がゆらぎやすいとき。
古くから、この時期は“余分をそいで整える”暮らしの知恵が伝わっています。
衣替えの前に、着なくなった夏服を仕分けておくと、心も軽くなり秋の運を迎えやすくなります。
また、十五夜のお月見には団子や里芋を供えて、収穫への感謝を表す習わしがあります。
旬の食材では、栗・きのこ・秋刀魚などを食卓に取り入れることで、自然の流れと調和し、運気もからだも整いやすくなります。

運のめぐりと願いごと

9月は「白露」と「秋分」という二つの節目を抱え、陰と陽、昼と夜のバランスが大きなテーマとなります。
だいたい、季節の節目には手放しや整理をすることがよいのですが、9月はとくに秋分もあり、夏に積み上げてきたものを一度整理し、必要なものと手放すものを見極めることが、次の季節の運をひらく鍵になります。

白露の頃は、心身を整える小さな習慣を願いに込めて。
例えば「早寝早起き」や「食事の見直し」など、毎日の基盤を整えることが運を底上げします。

秋分の頃は、一年の中でも特にエネルギーが均衡する瞬間。
この時期の願いごとは「調和」「再出発」に関するものが叶いやすいとされます。
人間関係の修復や、自分の中で温めてきたことを始める願いを月に託すとよいでしょう。

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