今月の暦と季節のめぐり

冬至。
冬至は、一年のうちでもっとも夜が深くなる日。
陰が極まり、静けさが世界を包むその瞬間、
見えないところでは小さな“陽の芽”が動きはじめます。
闇は終わりではなく、再生のまえぶれ。
光はいつも、いちばん暗い場所で息をひそめて育つ。
12月は、表からは眠っているように見えるものたちが、
内側でそっと呼吸を取り戻す季節。
自然も、心も、来るべき新しい年のために
小さな“息吹”をあたためているような時間です。
◆ 12月の七十二候(大雪・冬至)
大雪(たいせつ)/12月7日〜12月21日頃
本格的に“冬の気”が立ちのぼる節気。
静けさの中に、どこか凛とした透明感が宿る時期。
第64候:閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)12月7日〜12月11日頃
空がぐっと重たくなり、
冬が空気ごと降りてくるような日。
雲の奥には光が眠っていて、
それが時おり細くこぼれる。
動物も草木も、表面を静かに閉じて冬支度へ。
第65候:熊蟄穴(くまあなにこもる)12月12日〜12月16日頃
熊が冬ごもりに入る頃。
自然界は一斉にペースを落とし、
生き物たちは“内側”の時間へ。
眠りのなかで次の季節の力を蓄え、
生命の光は見えないところで脈打ちはじめる。
第66候:鮭魚群(けつぎょむらがる)12月17日〜12月21日頃
川をさかのぼる鮭が群れをなす頃。
命が源へと帰っていくような流れの中で、
再生のサイクルがひっそり動き出す。
「終わり」は「はじまり」と同じ場所にあることを
自然がそっと教えてくれる時期。
冬至(とうじ)/12月22日〜1月5日頃
一年で最も夜が深い節目。
陰が極まり、ここから陽がふたたび生まれる“再生の瞬間”。
第67候:乃東生(なつかれくさしょうず)12月22日〜12月26日頃
真冬のなか、小さな芽が土の底で動き出す頃。
夏に枯れたように見えた草の根が、
静かな息を吸いはじめる。
闇の底で“再生の気配”が脈を打つタイミング。
第68候:麋角解(さわしかのつのおつる)12月27日〜12月31日頃
大きな鹿(ヘラジカ)のツノが抜け落ちる頃。
不要になったものを自然に手放し、
新しいサイクルのために身体そのものが生まれ変わる。
「脱皮」「更新」という冬のメッセージが強い日々。
◆ 今月の天体・暦
双子座の満月 12月5日 8:14
アメリカ先住民の間では伝統的に「コールドムーン」と呼ばれています。
射手座の新月 12月20日(土) 10:44
ふたご座流星群(12月14日前後)
こぐま座流星群(12月22日前後)
◆ からだの整え・暮らしの知恵
寒さと光のめぐりに寄り添う生活
12月は、自然界が「静けさと再生の準備」をしている月。
人もそれに合わせて暮らすと、無理なく整うようになる。
1)“温める”を最優先
身体を温めると、冬の陰が過剰にならず、気持ちが落ち込みにくくなります。
ゆず湯、しょうが、根菜、スープ・・・。
昔ながらの知恵は理にかなっているのです。
2)「光」を意識して暮らす
冬至までは光が弱くなるから、朝、カーテンを開けて“太陽に体を向ける”だけでもリズムが整います。
短時間の光でも、心がじわっと上向きになります。
3)“捨てる”よりも“手放す”
12月の片付けは「捨てる」ではなく
“いまの私にもう必要ないものをそっと外す” が正解。
陰(イン)が深まる時期は、激しい断捨離は逆効果になりやすいのです。
4)小さな習慣を冬至までにひとつ
毎日5分の掃除、
夜1杯の白湯、
日記を一行書く。
どれでもいいので・・・
冬至に向けて積み重ねると、“陽”が戻る力にぴたっと乗ることができます。
◆運のめぐりと願いごと(12月)
— 光が生まれ変わるサイクルに願いをのせる —
12月は「今年の運を締めくくる月」ではなく、“来年の運が芽を出し始める月”。
特に冬至は、願いを“育て始める日”でもあるのです。
1)冬至は「願いの源」を置く日
冬至は太陽がもっとも弱まり、そこから力を取り戻し始める日。
だから願いも同じように、大きなことではなく
“これから育てたい種” を心に置くとよいです。
例えば・・・
「来年はもっと自由に動ける私でいたい」
「小さな挑戦を毎月ひとつしたい」
「ゆるやかで豊かなつながりを育てたい」
具体的でなくてよく、方向性だけ明確にします。
2)運の流れは「整える → 入る」
12月は“整える月”。
運は余白に流れ込むから、暮らし・スケジュール・気持ちのどこかを少し軽くするだけで
来年の運が入りやすくなります。
3)願いごとは“声に出さないほうが叶いやすい”月
冬至前後は、陰の力=静かな力が働くので、
願いを言語化しすぎるとエネルギーが散りやすくなります。
メモや心の中でそっと温めるほうが実現に向かいやすい時期です。
4)冬至〜大晦日は「心の棚卸し」
・感謝したいこと
・もう手放していいこと
・来年持ち越すもの
・今はまだ決めなくていいもの
これを分けていくと、心の中で “願いの場所” が空き始めます。
そこに1月の光が流れ込むのです!